相続

遺言書は遺族間でのトラブルを回避するための有効な手段です。しかし、せっかくの遺言書がトラブルの火種となってしまうことも少なくありません。今回は遺言書によって揉める原因を紹介したいと思います。

・遺言書がトラブルの原因となる理由は大きく分けて「形式面の不備」と「内容面の不備」の2つになります。

・形式面の不備
遺言書の書き方には自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類がありますが、形式面での不備が多いのは自筆証書遺言です。これは公正証書遺言では遺言書のプロである公証人が遺言書を作成するので、形式面での不備が生じる可能性が低いのですが、自分自身で遺言書を作成する自筆証書遺言では、形式面が整っておらず不備が生じやすくなっているからです。その為、形式面での不備を防ぐには公正証書遺言を選ぶようにしましょう。

・内容面の不備
遺言書に書かれた財産の内容が不透明であったり、一部の財産のみが書かれているなど、遺言書の内容面で不備がある場合もトラブルの原因となります。遺産の内容に関しては公証人も全ての財産を把握している訳ではないので、公正証書遺言であっても防ぐことが難しく、しっかりと全ての財産を載せるようにしましょう。