夫婦一緒に作成した遺言書が無効になる理由

2021年2月23日

自身の財産のことで子供同士が揉めてしまうことを不安に感じている夫婦の中で、夫婦一緒に遺言書を作成するという人が増えています。両親2人の意思で作成された遺言書ならば、1人で作成したものと比べて強い思いが伝わると思われがちですが、夫婦一緒に作成した遺言書は無効になってしまうケースが多くなっています。今回は夫婦一緒に作成した遺言書が無効になる理由を紹介したいと思います。

・基本的に夫婦一緒に作成した遺言書は無効になります
民法の条文には「遺言は、二人以上の者が同一の証書ですることができない」とあります。その為、夫婦であっても共同で同じ書面で作成された遺言書は無効となります。
夫婦一緒に作成した遺言書が無効になってしまう理由としては、遺言は遺言作成者の自由な意思で作成と撤回ができる必要がありますが、複数人に共同作成した場合には自由に撤回することが難しくなるからです。

・夫婦で遺言書を作成するには別々の書面で
夫婦で遺言書を作成する場合には別々の書面で作成する必要があります。また、遺言書の内容で互いに条件のようなものを記載すると、後々になって矛盾が生じてしまいトラブルの原因となる可能性があるので、できる限り条件のようなものは書かない方がいいでしょう。

相続

Posted by souzoku13